公益財団法人 仁泉会 セイントクリニック
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妊婦さんお役立ち情報

風疹について

風疹は飛沫により感染し、発熱と皮疹を主徴とするウィルス感染症です。感染してから症状が出現するまで14~21日で、発症数日前から発症5~7日後までが感染力がある期間とされています。母体の早産などの妊娠経過には影響はありませんが、胎児感染を起こすと先天風疹症候群を引き起こします。妊娠中の有効な風疹予防対策はなく、妊娠前、出産後に将来の妊娠に備え予防接種を受けることをお勧めします。

先天風疹症候群(CRS)

先天風疹症候群は心疾患、白内障、難聴を3大症状とする先天性の疾患です。心疾患、白内障は妊娠3か月以内の感染で見られることが多いとされています。一方、難聴は初期から妊娠6か月までの感染でも起こり高度難聴となることもあります。2か月までは3大症状を、3か月以降は難聴と網膜症のみを持つことが多くなります。3大症状以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など様々な症状が見られます。母親が顕性感染した妊娠月別発生頻度は、妊娠1 カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度と言われ、妊娠20週以降では異常が見られないとの報告が多いです。

先天風疹症候群にならないために

①妊娠中の過ごし方

妊娠中の具体的な予防対策は残念ながらありません。妊娠初期の検査で風疹に罹ったことがないことが判っても、妊婦さんは風疹ワクチンの予防接種は受けられないので、次の様なことに心がけて生活しましょう。

❖妊娠中は、感染する可能性が高い人ごみを避けるようにしましょう。仕事などで外出する必要があるときはマスクをつけ、帰宅したら手洗いとうがいを必ず行ってください。

❖家族に風疹の予防接種を受けてもらいましょう。旦那さんや子供など、同居する家族が風疹に感染してしまうと、妊婦さんも感染してしまう可能性があります。20代から40代のパパ世代(1979年4月2日1987年10月1日生まれ)は、風疹の予防接種を受けている割合が極めて低く、風疹にかかる可能性は高いので要注意です。

②将来の妊娠に備えて風疹ワクチンを

ドラマ「コウノドリ」の中で大森南朋さん演じる新生児科医師が、「先天性風疹症候群は怖いというよりとても悔しい障害」と語ったように、たった1本のワクチンで防ぐことができたはずの障害なのです。今回の妊娠で風疹抗体がない又は低いと診断された方は産後に、結婚を予定されている方、妊娠を希望される方は風疹抗体がないことが確認できた時には風疹の予防接種を受けましょう。なお、予防接種を受けた場合には、2~3か月は避妊をしてください。
ご主人も風疹抗体がない場合には、一緒に予防接種を受けましょう。